『糖化』が原因?美容や健康への被害と対策その①
こんにちは、宮坂です。
夏が近づき、紫外線や汗による肌のダメージが増え、より一層の美容対策が必要不可欠になってきましたね。
実は肌の老化やシワの原因は紫外線の他にもあることはご存じでしょうか?
糖化とは?
人の体は『糖化』というものが原因で肌や骨、血管が老化することも分かっています。
糖化とは体内のタンパク質と糖質が結びつき『糖化最終生成物(AGEs)』という名の悪玉物質を生成する反応のことを言います。
『メイラード反応』ともいいホットケーキやプリンのカラメルが褐色に色つくことやお好み焼き、焼き鳥がこんがり焼けて色づく事もこの糖化の反応によるものとも言われています。いわゆる『こげる』という事が人間の体にも起きるのです。
糖化がもたらす影響
この物質は蓄積することで、肌のダメージ、骨等の老化、糖尿病や動脈硬化などの疾患や認知症になりやすくなると言われております。今や美容界隈でも取り上げられる事も多くなりました。
ではこの糖化がどのような被害を美容や健康に被害を及ぼすのか。
今回は美容の観点からお伝えしていこうと思います。
①肌の弾力がなくなり弛み、シワになりやすくなる
体の弾力性や肌のハリを形成するのに役立っているタンパク質。その大事な成分が『コラーゲン』『エラスチン』というものです。
この二つは肌の内部でスプリングのような役割を果たし、たるみやしわを目立たせなくさせハリのある肌を保たせているのです。
ですが体内の余分な糖質とこの二つが結びついてしまうことでAGEsが生成されてしまうと、肌の繊維の伸縮性が失われてしまう為肌のハリやみずみずしさがなくなり、結果たるみやしわが出来てしまうのです。
②肌にシミ・くすみができやすくなり透明感がなくなる
先程、体がこげるとお話しましたが余分な糖質とタンパク質が結びつき老廃物AGEsを作り出す事で肌の色が褐色に色付きます。すると肌が黄色っぽくくすみ、シミもできやすくなります。
以上2点の被害が肌にでやすくなるのです。
また糖化されたタンパク質は厄介なことに分解されにくいのが特徴です。
コラーゲン、エラスチンが糖化し、AGEsが肌に沈着すると長期間蓄積し、肌にダメージを与え続けてしまうのです。
では肌を糖化から守るにはどうすればいいのか?
ライフスタイルの観点から対策をお伝えしていこうと思います。
①適度な運動をして基礎代謝を下げない
皆さんは基礎代謝という言葉を聞いたことがあると思います。基礎代謝とは人が生きていく為に最低限必要なエネルギー量のことを言います。
基礎代謝は筋肉が多く脂肪が少ないほど数値が高くなります。ただこの基礎代謝は、若いころ(即ち成長期)を過ぎると筋肉は年齢と共に落ちて行ってしまいます。(運動しなければ年に1%落ちて行ってしまうと言われております)
さらに運動をしなければ基礎代謝の低下は 40代から50代を境に急激に早まると言われています。
運動は筋肉を落とさないためにも有効ですし、適度に負荷を与える筋トレは糖質をエネルギーとして消費しやすくなるため糖化対策にはとても有効とされてます。
そして基礎代謝が高いとそれだけ筋肉も多い証拠なので、より糖をエネルギーにしやすくする体を作り出す事ができるのです。つまり、適度な運動はとても大切だということですね。
②睡眠をしっかり取る
寝る子は育つと言いますが、睡眠をしっかり取ることで筋肉をつけるために必要な『成長ホルモン』の分泌が促されるため筋肉の量が増えやすくなるので基礎代謝が上がりやすくなります。
さらに6時間以上の睡眠を取るグループの方が6時間以下の睡眠グループよりAGEsが少ないという研究結果もあります。
よく『寝不足はお肌の大敵』ともいうと思いますが、睡眠中が肌の新陳代謝が活発な時とされているので6〜8時間の間で睡眠を取るといいでしょう。
③紫外線を避ける
これからの暑い季節はより紫外線を受けやすくなります。そして、AGEsは紫外線を受けることでも増える事があるんですね。
実際に日差しを浴びて紫外線を受け続けた顔の肌と、紫外線を受けにくいお腹の肌とで数十倍AGEsの量が違うとも言われております。
これからの季節は外出される際に肌に紫外線をなるべく受けないように帽子やサングラスをつける事や、日焼け止めクリームや保湿クリームなどの肌のケアをしっかりしてAGEsを増やさないように意識していきましょう。
以上が美容の観点から起こる糖化の被害と対策でした。
次回は、健康面の観点での糖化の被害と食事面での対策についてお伝えしていきたいと思います。