『糖化』が原因?美容や健康への被害と対策その②

 

こんにちは、宮坂です。

前回は糖化によって引き起こされる肌への被害と対策をお伝えしました。

今回は健康面の被害と食事からの対策についてお伝えしていこうと思います。

 

①動脈硬化、心筋梗塞など疾患の原因に

糖化は美容に被害を及ぼすだけでなく、疾患のリスクを高めることにもつながります。

糖化によって血管を構成しているコラーゲンが硬くなると弾力性を失い動脈硬化が進行してしまいます。

 

動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞になる可能性も高くなるのです。

また血糖値が常に高い状態となる糖尿病は、AGEs(糖化によってできる悪玉物質)が蓄積されやすくなります。

その結果、糖尿病による神経障害・網膜症・腎臓症といった糖尿病3大合併症の原因となってしまうのです。

 

②骨・そして目への被害も

 

骨はカルシウムとコラーゲンで生成されております。その中のコラーゲンが糖化によりAGEsが生成されてしまうと骨はスカスカになってしまいます。結果『骨粗鬆症』となり骨折しやすくなってしまうのです。

「目」にはレンズの役割を担っている水晶体があります。この水晶体は『クリスタリン』というたんぱく質によって構成されています。このクリスタリンが糖化しAGEsが生成され、蓄積されると水晶体が濁ってしまい『白内障』を引き起こしてしまうのです。

 

③社会問題でもある『認知症』の原因にも

 

今や社会問題ともなっている認知症。その認知症の大多数を占める『アルツハイマー型認知症』もこの糖化によるものとも言われているのです。アルツハイマー型の一つの特徴である脳にできる『老人斑』と言われるシミがあるのですが、その老人斑から大量のAGEsが検出された為、アルツハイマー型認知症の原因の一つではないかと言われています。

 

実際に健康な高齢者の脳とアルツハイマー型認知症患者の方の脳とで比べたところ、アルツハイマー型認知症の方の脳は健康な脳より3倍近くのAGEsが検出されたという報告もあるほどです。

 

以上が糖化による健康への主な被害になります。

今回は糖化の対策を食事の観点からお伝えしていきたいと思います。

 

①食事は3食をベースに食事の間隔を空け過ぎない

糖化を避けるためには血糖値の急上昇を抑える必要があります。そのためには食事を抜かない事がまず大切です。

当店に健康目的で初めていらっしゃる方の中にも朝食を抜いてしまう方が多いので、個々に朝食のアドバイスを行い、改善させていただいております。

 

朝食は英語でbreakfastと言いますが、これは『break(破る)』『fast(断食)』となり、断食時間を破るという意味なのです。

 

睡眠中は食事を摂ることはないため体の栄養が枯渇している状態です。その上、朝食を抜いてしまうとお昼までの断食時間が人によっては12時間以上も空いてしまうのです。

 

断食の時間は長ければ長いほど次の食事を食べた時に血糖値が急上昇するので注意してくださいね。

 

「朝食抜きは糖化の始まり」とも言えますので、朝食をしっかり摂ることを意識してみましょう。

 

また朝から昼、昼から夕食も間隔を空け過ぎてしまうのもよくありません。6時間以上間隔が空いてしまう場合は少量の間食を設けて適度に栄養補給するといいでしょう。

 

②食べる順番に気を付ける

皆さんは食事の際、まず何から口にしますか?

いきなりパンや麺などの主食から口にする又はおかずと一緒にご飯を頬張ってはいませんか?

 

空腹の状態からいきなり主食から食べてしまうと血糖値が急上昇してしまいます。

食物繊維を多く含む野菜など血糖値が急上昇しにくいものから食べる「ベジ・ファースト」が効果的ですので、サラダやお浸し等の副菜から先に食べるようにしましょう。

 

 

③糖質の種類とGI値

糖質の種類も選んで食べるのが大切です。

糖質にも吸収されるのが早い糖質・遅い糖質があります。

 

例えば、甘いお菓子に含まれる糖質は吸収の早いブドウ糖と果糖が一緒になって出来た物なので、血糖値が急上昇しやすく糖化のスピードを早めてしまいます。

また、この人工的にできた糖は『異性化糖』と呼ばれ、糖化のリスクはブドウ糖の10倍以上とも言われています。

 

その点、果物には食物繊維が含まれており血糖値の上昇を緩やかにしてくれますので、甘いお菓子が食べたくなったら果物に置き換えてみるのもいいでしょう。

 

また血糖値の急激な上昇を抑える為にも『GI値』に気を付けることも大切です。(GI値とは食品ごとの血糖値の上昇度合いを数値化したもの)

例えば白米・食パン・うどん・ジャガイモはGI値が高いので血糖値が上がりやすく、逆に玄米・そば・サツマイモなどはGI値が低い食品なのでそういった糖質に置き換えるのもオススメです。

 

以上が食事の観点からの糖化の対策となります。

糖質の摂り過ぎは単に太ってしまうのではなく、美容や健康にこれだけの被害を与えてしまうのですね。

皆さんも今一度生活を見直し、一緒に健康的且つ美しくボディメイクをしていきましょう!

問い合わせる >

おすすめ

error: Content is protected !!