気をつけよう -冬の食中毒は恐ろしい?!-

秋も深まり、朝晩は徐々に冬の寒さがやってきましたね。
年末にかけて忘年会など様々なイベントの予定が入る方は多くいらっしゃることでしょう。

ただ、冬は人が多く集まる場所での「食中毒が増えてしまう」のはご存知でしょうか?

実はその食中毒の正体は、主にノロウイルスなのです。
今回はこのウイルスによる食中毒の注意点をまとめましたのでイベントに出かける際はぜひ参考にしてください。

患者数は冬に4倍になる?!

これからの季節に猛威を振るうノロウイルスですが、患者数は今から12月にかけてなんと約4倍に急増するようです。
(厚生労働省 食中毒発生状況2017〜2021より)

しかもこのウイルスには治療薬がないので予防することがとても重要なのです。

 

水滴1粒あたり一万個のノロウィルス!

さて、このウイルスは一番どこに潜んでいると思いますか?
多くの方が想像つくと思いますが、正解は「トイレ」です。特に不特定多数の方が利用するトイレには気をつけましょう。

予防のカギはトイレの蓋と袖まくりにあり!

では次にトイレを利用する際の注意点を紹介させていただきます。
まずトイレの蓋は必ず閉めてから流すようにしてください。

蓋を開けたまま水を流すと、便座だけでなく壁にまで水滴が飛ぶことが分かっています。前途の通り、1粒あたり一万個のノロウィルスがいますので必ず守ってくださいね。

また、長袖を着ている場合、蓋やレバーなどを触ると「袖口に付着する」可能性がありますので、トイレに入る前に「袖をまくる」ことを忘れないようにしましょう。

食中毒予防の最大の注意点とは

ノロウイルスによる食中毒を防ぐ最大の注意点は食事の前の手指の消毒ではなく、「食品を用意する前に手指を消毒すること」です。

食品にウイルスが付いたまま食事の準備を始めてしまうと、ウイルスの飛散箇所が広がってしまい、手遅れになってしまいます。

感染後も油断大敵!

予防を徹底していてもノロウィルスによる食中毒を起こすことはあり得ます。

症状としては、腹痛からお腹を下す場合が多いとのことですが、下痢止めは避けた方が良さそうです。

理由としては「ウイルスを体外に出そうとする反応を止めると状態が悪化する場合がある」からです。
身体はウイルスを出した後に小腸を修復するので閉じ込めてはいけないというのです。
(資料:北里大学 ウイルス感染制御学研究室より)

また、ノロウィルスは症状が治った後も体内に1〜2週間残るとの報告もあります。
そして寒冷に強く、乾いた環境では20日以上も感染力を保つようですので、予防がとても大切なのです。

以上、冬の食中毒の注意点についてまとめましたが参考になりましたでしょうか。
これからの季節、食中毒に気を付けてイベントや行事を楽しんでいただければと思います。

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